邦題は誤り

nostalji2014-05-24

YouTubeでテレビ西部劇『モーガン警部』を観る。現代(といっても、これが放送されたのは、1956〜60年)のアリゾナを舞台に、パトカー(ステーションワゴンで馬の鞍のごとくドアの内側にライフルが差し込まれている)や馬などを駆使して犯罪を追うドラマです。『Sheriff of Cochise』の原題で3シーズン(全83話)、『U.S.Marshal』で2シーズン(全56話)作られており、主人公のモーガン(ジョン・ブロムフィールド)は、最初はコチーズ郡(“OK牧場の決闘”で有名なトゥームストンがある)のシェリフで、後に連邦保安官になるので、正しくは警部でなくモーガン保安官ですな。現代西部劇といってよいでしょう。日本では、日テレ系列で1958年から放送されています。吹替えをした若山弦蔵の声の魅力もあって人気番組となり、ブロムフィールドを招いて東映が『モーガン警部と謎の男』という映画を作ったくらいですよ。
『Sheriff of Cochise』と『U.S.Marshal』のエピソードを観たのですが、前者は住民のリンチをくい止める物語。厳格な父親との生活が嫌で家を出たがっている娘(グロリア・タルボット)の相談にのっていた男を、父親が誤解して殴りかかり格闘の最中に死にます。モーガンが男を逮捕しますが、父親の友人たちが娘を誘惑した悪い奴と、男をリンチしようとするのね。まさに西部劇の世界でした。
『U.S.Marshal』では、野外作業していた囚人兵士(チャールズ・ブロンソン)が警備のMPを殺して拳銃を奪って脱走。アベック(男の方は、なんとロバート・フラーだった)を襲い、車と女を人質にとって逃走します。モーガンが非常線をはり、最後は銃撃戦で決着。画面に出てきたハンバーガーやトレーラーハウスなどにアメリカの文化を感じたものでしたねェ。