珍銃

nostalji2014-05-26

YouTubeで未見のテレビ西部劇『早射ちリンゴー』を観る。アリゾナ州ベラージの町の保安官ジョニー・リンゴーが法と秩序を守るために悪人と戦う物語です。だいぶ以前に主人公のジョニー・リンゴーの使う拳銃がルマットであることを知り、ずっと興味を持っていたんですよ。ルマットはシリンダーの銃弾だけでなくシリンダー軸に散弾が装備された珍しい拳銃です。南北戦争で実際に使われています。リンゴー(ドン・デュラント)が板にファニングで円形に6発銃弾を射ち込み、最後に円の真ん中にドカンと散弾を射ち込むタイトルはカッコ良いですよ。ただ、このドラマに使われているルマットは番組オリジナルのようですけどね。ガンベルトもホルスターのないスケルトンリグ(『拳銃無宿』でスティーブ・マックィーンが使っていたのと同じようなもの)で、これまた珍しいものです。
今回観たのは、「The Posse」と「Cave−In」の2つのエピソード。「The Posse」は、悪名高き無法者が賞金稼ぎに追われてベラージに逃げ込み、わざと雑貨屋のガラスを割って留置所に匿われます。賞金稼ぎは住民を煽動して、保安官事務所の前で騒ぎをおこし、その隙に銀行の金庫から金を奪うのね。無法者と賞金稼ぎはグルで、無法者は油断したリンゴーから拳銃を奪い、弾丸を抜きます。しかし、シリンダー軸の散弾に気づかず、拳銃をリンゴーに返したものだからショトガンであの世いき。ちゃんとハンマーノーズの位置をかえて撃っていましたよ。
「Cave−In」は、ガンマン(ロバート・カルプ)に山小屋から追い出された鉱夫の頼みでリンゴーがガンマンに会いに行きますが、ガンマンは敵対する一味に狙われており、彼らと射ち合いになります。ガンマンと坑道に逃げ込みますが入口が崩れ生き埋めになるのね。助手のカーリー(マーク・ゴダード)が見張っていた悪党をやっつけ、酸素がなくなる前にダイナマイトで塞いでいた岩石を噴きとばしリンゴーを救けるので〜す。
ジョニー・リンゴーといえばトゥームストンでワイアット・アープと敵対していた無法者ですが、同名異人かな。