有名な名前だが

nostalji2014-05-31

西部劇DVDの『荒野の三悪人』(1951年/監督:ウィリアム・D・ラッセル)を観る。南北戦争が終わり、北軍騎兵少佐のジェフ・クランントン(ロバート・ライアン)はクァントレル・ゲリラの残党ヤンガー兄弟・ジェームズ兄弟、それにドク(ウォルター・ブレナン)とカーリー・リンゴ(ジョン・アーチャー)を捕まえます。賞金目当ての探偵ファウラー(ロバート・プレストン)が彼らを引き渡すようにクラントンに要請しますがクランントンが断ったために住民を煽動して北軍キャンプに押し寄せます。クラントンはゲリラ解散を宣誓させて彼らを釈放。しかし、ボブ・ヤンガー(ジャック・ビューテル)を撃ったファウラーの手下を殺したことからクラントンは逮捕されます。クラントンは3ケ月前に退役許可となっており、権限もないのに民間人を殺したということで死刑になるんですな。夫の所業を嫌うファウラーの妻リリー(クレア・トレバー)がクラントンを救いだし、ドクとボブに再会したクラントンは無法地帯へ逃げ込みます。クァントレル・ゲリラの残党たちと強盗団を結成したクラントンはファウラーが警護する銀行や鉄道を次々に襲い……
実在の無法者が登場する“Badman”シリーズ3作目とのこと。前2作『群盗の町(Badman‘s Territory』『ブラクストンの決闘(Returm of Badman)』は、だいぶ以前にビデオで観ましたが、確かに似たような作り方ですね。ジェームズ兄弟やヤンガー兄弟など実在の無法者が登場しますが100%フィクション。おまけに主人公がクラントンで裏切者がカーリー・リンゴとはね。
定石的な展開で物語としては面白みにかけますが、ロバート・ライアンの風格が画面を引き締めます。敵役のロバート・プレストンとジョン・アーチャーはステロタイプですが、ライアンに協力するウォルター・ブレナンとジャック・ビューテルは持ち味が出ていてグッド。アクションもそれなりに見せてくれる気楽に楽しめるB級西部劇で〜す。