賢兄愚弟の物語

nostalji2014-06-08

西部劇DVDの『北西騎兵連隊』(1953年/監督:レスリー・セランダー)を観る。アメリカを逃げてカナダにやってきたディック(ジェームズ・クレイグ)とキャリー(キース・ラーセン)の兄弟は隊員を募集していた騎馬警官隊に入隊します。その頃、スー族のシッティング・ブル(マイケル・グレンジャー)も一団を率いてブラックフット族のクロウフット酋長(モリス・アンクライム)の部落に身を寄せます。騎馬警官隊とブラックフット族は良好関係にありますが、好戦的なシッティング・ブルがブラックフット族を仲間にするために白人を襲撃するのね。ディックが襲撃犯を捕まえてブラックフット族が無関係であることを証明しますが、キャリーがブラックフット族の毛皮を盗んだことから……
第七騎兵隊を破ったシッティング・ブルが、その後の騎兵隊の執拗な攻撃にカナダへ逃走した史実を背景にしているところが面白いくらいで、内容的にはやたらと拳銃をふりまわすバカな弟がインディアンとトラブルを起こし、正義感ある兄は肉親への愛よりも平和を選ぶという平凡な物語です。ラストも予定通りの決着ね。カナダ騎馬警官隊の赤い制服は色映えがするので、1950年代のカラー西部劇には格好の題材で〜す。