何度観ても

nostalji2014-08-01

録画保存していた西部劇『ヴェラクルス』(1955年/監督:ロバート・アルドリッチ)を観る。昨日の『大いなる勝利のために メキシコ革命1926』がメキシコ革命後史なら、これは前史を舞台にした西部劇です。
マキシミリアン皇帝が支配する1866年のメキシコへ南軍くずれのベン・トレイン(ゲイリー・クーパー)がやって来ます。ジョー・エリン(バート・ランカスター)という無法者から買った馬がメキシコ政府軍の馬だったことから二人はメキシコ兵に追われますが、奇妙な友情が芽生えるのね。メキシコはファレス率いる革命軍が政府軍と戦っており、二人は政府軍のラボルデエル侯爵(シーザー・ロメロ)に雇われ、伯爵令嬢(デニーズ・ダーセル)の馬車をヴェラクルスの町まで護衛することになります。その馬車に黄金が隠されていたことから……
不敵にニッと白い歯を見せて笑うランカスターが目立ちますが、クーパーの渋さがあってこその存在ですな。ラストの二人の決闘まで、てんぽよくアクションが展開していきます。最近の息つく暇のないアクション映画ばかり観ている人には緩い感じを持つかもしれませんが、私ら団塊の世代の年齢になると丁度良いリズムになっています。最近のアクション映画は疲れるだけ。西部劇のオールタイム・ベストテンを選ぶ時、この作品のようなアクション中心の西部劇は時代とともに評価が下がってきますが、面白いものは面白いのだよ。