工夫が足らない

nostalji2014-08-02

録画していたテレビ時代劇『必殺仕事人2014』を観る。考証無視の時代劇でも面白ければ構わないのですが、あまりにもお粗末。“毒には毒を持って制す”てんで幕府公認の仇討屋ができるというアイデアはいいんですが、最終の殺しに持っていくプロセスが酷過ぎね。全回までレギュラーだった田中聖ジャニーズ事務所を解雇され、代わりに同事務所の知念侑李が仕事人仲間に加わるストーリーになっています。
僧侶だった父親(永島敏行)を殺された隆生(知念侑李)は、殺した男(堀部圭亮)を追って江戸にきますが、男は仇討屋になっていて恋人(佐々木希)が唐突に仇討屋の黒幕(岡田義徳)に殺され、罪なく仇討屋に殺された多くの人たちの縁者の頼みを引き受けた仕事人に加わるのね。仕事人の魅力は特技を駆使した殺し技にあるのですが、隆生にはないんですよ。趣味の特技が殺し技になるような工夫が欲しかったですね。とにかく場当たり的な展開で褒められたものではありません。
それにしても、ジャニーズ事務所が製作しているわけでもないのに、セット販売的キャスティングとは、テレビ局はジャニーズ事務所に頭があがらないんですかね。時代劇が少なくなった現在、製作しないよりマシというだけで〜す。