悪法における正義

nostalji2014-08-08

録画していた『欲望のバージニア』(2012年/監督:ジョン・ヒルコート)を観る。
禁酒法時代のバージニアを舞台に、密造酒作りの兄弟と悪徳取締官の戦いを描いた犯罪アクションです。原作は末弟の孫マット・ボンデュライトが書いた実話小説とのこと。
バージニア州フランクリンは密造酒作りが盛んな町で、地元の警官とも上手くやっていて、住民の殆どが稼業にしているんですな。そこに密造酒取締官のレイクス(ガイ・ピアース)がやって来て、高額な賄賂を要求します。従わない者には容赦ない制裁を行いますが、フォレスト(トム・ハーディ)とハワード(ジェイソン・クラーク)のボンデュライト兄弟はレイクスの要求をはねつけます。末弟のジャック(シャイア・ラブーフ)はそんな兄たちを誇りに思い、自分も早く一人前になりたいと思っているのね。ジャックは大物ギャングのフロイド(ゲイリー・オールドマン)との取引に成功しますが、レイクスにかぎつけられ……
都会から流れてきたマギー(ジェシカ・チャスティン)とフォレスト、牧師の娘バーサ(ミア・ワシコウスカ)とジャックの恋模様が絡んで展開していきますが、当時の風俗の再現が上手くできています。出演者ではガイ・ピアースの見事な異常性格の悪党ぶりが抜群。住民が怒って起ちあがるところは、西部劇で〜す。