どちらから観るか

nostalji2014-10-28

録画していた『キャリー』(2013年/監督:キンバリー・ピアス)を観る。オリジナルとリメイクの両方とも未見の時、どちらを先に観るか悩みます。高評価のオリジナルなので、その印象に引きずられるのを避けるため、リメイクから観ました。
女子高生のキャリー(クロエ・グレース・モレッツ)が学校で初潮になり、日頃から変人とみられたこともあってクラスメートからからかわれ、慌てふためく様子を動画に撮られます。デジャルダン先生(ジュディ・グリア)は、からかった連中を厳しく叱り、苛めのリーダーだったクリス(ボーシャ・ダブルデイ)を停学にしますがクリスはキャリーを逆恨みするのね。自分のしたことを反省したクラスメートのスー(ガブリエラ・ワイルド)は、ダンスパーティの相手がいないキャリーのためにボーイフレンドのトミー(アンセル・エルゴート)にキャリーを誘うように頼みます。キャリーは母親(ジュリアン・ムーア)の反対を押し切り、トミーとパーティに出かけますが、クリスと悪友のビリー(アレックス・ラッセル)が豚の血を入れたバケツをパーティ会場に持ち込み……
キャリーは怒りが高まると念力で物体を動かすことができる超能力者で、最初は無意識だったのが知識を高めていって操れるようになります。母親はキリスト教の狂信者で、一度のあやまちでキャリーを生んだことから性に嫌悪感を持ち、肉体の成長を喜ばず、娘の超能力を悪魔憑きと思い込んでいるんですな。ジュリアン・ムーアの異常性ぶりはグッドですが、クロエ・モリッツは暗く鬱屈した少女の感じがしません。怒りが頂点に達するまでのサスペンスの盛り上げが今イチで、超能力が暴走するクライマックスに凄さを感じません。残念ながら凡作。