B級スターから大統領に

nostalji2014-10-30

西部劇DVDの『決闘の町』(1953年/監督:ネイザン・ジュラン)を観る。テレビ放映はあったものの劇場未公開の作品です。
トゥームストンの保安官フレーム・ジョンソン(ロナルド・レーガン)はジェニー(ドロシー・マローン)と結婚するために保安官を辞め、コットンタウンに牧場を買って弟たちと移ります。コットンタウンの町は、かつてフレームにいかさまを見破られて右手を失ったカート・ダーニング(プレストン・フォスター)が暴力で支配しており、判事はフレームに保安官になってくれるように頼むんですな。しかし、平和な生活を望むフレームはそれを断り、次弟のルート(アレックス・ニコル)が保安官になります。カートと弟のフランク(デニス・ウィーバー)はルートを決闘に誘い込み、ルートを射殺。フレームは保安官になり、町での銃の携帯を禁じます。フレームの末弟ジミー(ラッセル・ジョンソン)はフランクの妹マリア(ルス・ハンプトン)と愛しあうようになり、フランクはジミーを殺そうとしますが正当防衛で射殺。フレームはジミーを逮捕し、正式に裁判をかけようとしますが、カートはジミーをリンチしようと住民を煽り……
リンチを禁止し、裁判で決めようとする男の物語。内容的には、もう少し凝った演出をすれば深みが出ると思うのですが、平板的な展開で深みがありません。デニス・ウィーバーとアレックス・ニコルが銃を抜きあう瞬間、プレストン・フォスターが椅子を倒してアレックス・ニコルの注意をそらすところが面白かったくらいで、所詮、B級西部劇で〜す。