昨日が討入の日だったので

nostalji2014-12-15

録画していた『47RONIN』(2013年/監督:カール・リンシュ)を観る。ハリウッド版忠臣蔵です。
将軍・綱吉(ケイリー・ヒロユキ・タガワ)を接待する宴席で、浅野(田中泯)が丸腰の吉良(浅野忠信)に刃傷におよび、赤穂藩は断絶。浅野の家老・大石(真田広之)をはじめ、家臣たちは浪人となり四散します。刃傷は、浅野の娘ミカ(柴咲コウ)と結婚して赤穂の領地を自分の物にしようとする吉良が魔女ミヅキ(菊池凜子)の妖術で浅野に罠をかけたのね。結婚は浅野の喪があける1年後、大石は長崎出島で奴隷剣闘士となっていたカイ(キアヌ・リーブス)を助けだし、復讐への助太刀を要請します。カイは天狗に育てられ、ミヅキの妖術を見破る力を所持。それと、浅野に助けられた恩があり、ミカを愛していました。家臣たちも集まり、大石率いる47人は討入へ……
トンデモ忠臣蔵かと思っていたのですが、意外とまともでしたね。魔女がキツネや龍に化けるのは、“自来也”などの忍術映画では昔からあるものですし、真田広之キアヌ・リーブスの殺陣もカンフーアクションでなく、ちゃんとしたチャンバラになっていましたよ。忠義や武士道も織り込んでいましたが、単純にエンターテイメント・アクションを楽しむ世界の人には理解できないでしょうね。興味を持つのはハラキリ。
変なニッポンでもいいから、復讐をテーマにした単純ファンタジー・アクションにすればよいものを、時代劇の要素を入れたために中途半端になった感じです。映画的にはウ〜ンなのですが、忠臣蔵ファンの私としては、結構楽しめた作品で〜す。
ラストサムライ』のトム・クルーズもそうでしたが、キアヌ・リーブスも背が低くて短足なので着物姿が似合っていました。