バタバタしていて

nostalji2015-02-10

帰京する。2週間の予定でしたが、何やかやありまして1週間延びました。帰っても何やかやありまして、平常ベースに戻るのには、もう少し時間がかかりそうです。
本日は帰省中に読んだ宮部みゆき:著の『日暮らし(上中下巻)』(講談社文庫:2008年11月14日第1刷発行)の感想。
『ぼんくら』の続編で、上巻は「おまんま」等4編からなる短編で、『ぼんくら』登場人物のその後が描かれるとともに中巻からの長編「日暮らし」のプロローグになっています。『ぼんくら』で登場人物のキャラに親しんでいないと、今イチ面白みに欠けるでしょうね。私は小説では読んでいませんが、NHK木曜時代劇を観ていたのでイメージを重ねて読みました。
「日暮らし」では、佐吉の母・葵が殺され、井筒平四郎が犯人捜し。人間心理を奥深く描いたミステリーになっています。主人公がピンチになるハラハラドキドキがあるわけでなく、謎が謎を呼ぶ展開があるわけでなく、ドラマ化するには骨が折れるでしょうね。原作通りの展開だと、『ぼんくら』のような見せ場のない盛り上がりに欠けるドラマになるでしょう。小説としては楽しめるけど、満足できる映像化となると……