西部男そのもの

nostalji2015-03-18

録画保存していたテレビ西部劇『燃えよカンフー』の「ガンマンは拳銃に泣いた」と「バッジの掟に血が通う」を観る。日本で放送された第26話と27話です。
「ガンマンは拳銃に泣いた」は、負傷しているガンマンのホワイト(アンドリュー・ブライン)を山中で助けたケインが、彼の頼みでネドラという女の家に連れて行きます。8年前、ホワイトは夫に虐待されているネドラを救うために夫を殺し、彼女から金を借りて逃げていたのね。ホワイトは死ぬ前に彼女に借りた金を返したかったのですよ。ホワイトがネドラの家で療養していると賞金稼ぎが現れ……
拳銃を抜くと、相手が人間でなく敵に見えて撃ち殺さずにはおかないというガンマンの宿命を描いたエピソードです。ケインはホワイトの心の中の善良性を見抜くんですけどね。
「バッジの掟に血が通う」は、テキサスレンジャーのマクネリーがフィッシャー(スリム・ピケンズ)を捕まえる現場に居合わせたケインが、フィッシャーの仲間としてマクネリーに連行されます。フィッシャーは有名なテキサスレンジャーだったマクネリーの父親が唯一逮捕できなかった無法者で8年前にテキサスから逃げ出し、現在は堅気の生活をしていました。町の判事は、マクネリーに逮捕の権限がないと、フィッシャーを釈放します。父親を尊敬していたマクネリーでしたが、法律の名のもとに父親が不当逮捕していた事実を知らされ……
法律=正義でなく、正義を行うために法の精神が必要とマクネリーに諭すケインなのです。画像は、スリム・ピケンズ。およそ都会が似合わない西部男です。100本以上の西部劇(テレビ西部劇含む)に出演していて、現代劇でもたいていカウボーイハットを被っています。新しい時代にうまく生きられない古いタイプの男の代表で〜す。