お馴染みのキャラだが

nostalji2015-04-28

暇な時にシコシコ観ていた時代劇『鞍馬天狗(全26話)』を観了。日テレ系列で1974年10月1日から翌年3月25日まで放送された竹脇無我の天狗です。BSフジで再放送されたものを録画。
鞍馬天狗はこれまで20人以上の役者が演じており(直近は2008年のNHK木曜時代劇の野村萬斎)、物語は多種多様です。
でもって竹脇天狗ですが、拳銃は殆ど使いません。無用な争いを避けるために、拳銃で脅して逃げるというのが従来のパターンなのに、拳銃は所持しておらず、斬って斬って斬りまくるのね。新選組隊士は何人斬られたことやら。平気で新選組屯所にも乗りこんでくるしね。近藤勇若林豪)や沖田総司古谷一行)は天狗に変な友情を持つもんだから、土方歳三成田三樹夫)だけがヤキモキ。岡っ引きの隼の長次(小池朝雄)は完全なコメディ・リリーフ。天狗の宿敵・宗像左近(木村功)も娘・園枝(上村香子)が天狗と愛しあうようになるものだから、ラストは有耶無耶。
杉作(水野哲)と黒姫の吉兵衛(佐野浅夫)は従来ほど活躍せず、天狗に協力するのはオリジナル・キャラの是枝七郎右衛門(品川隆二)で、スピード感ある立回りを見せてくれました。立回りといえば、竹脇無我は手先だけで腰がはいっておらず、見ちゃいられません。勤王浪士をバサバサ斬る若林豪近藤勇の方がはるかに強く感じられます。
天狗が馬に乗って疾駆するタイトルに流れる土田啓四郎のテーマ曲はグッド。勇壮なテーマ曲だけでなく哀愁ある劇伴曲もマカロニ調でわくわくしました。内容的には、惰性のような後半より、中川信夫森谷司郎が監督した前半のエピソードのほうが格段に良かったで〜す。