最近めっきり減ったので

nostalji2015-04-30

録画していた『ノア 約束の箱舟』(2014年/監督:ダーレン・アロノフスキー)を観る。旧約聖書にある“ノアの箱舟伝説”を基にしたスペクタクル映画です。
ノア(ラッセル・クロウ)は、世界が水没する夢を見ます。それは、堕落した人間を滅ぼすという神の啓示だったのね。大洪水が来ることを知ったノアは、祖父のメトシェラ(アンソニー・ホプキンス)に相談し、妻ナーマ(ジェニファー・コネリー)と3人の息子である長男セム(ダグラス・ブース)、次男ハム(ローガン・ラーマン)、三男ヤフェト(レオ・キャロル)、それに蛮族に襲われて負傷しているところをノアに救われて養女となったイラ(エマ・ワトソン)と共に、罪のない動物たちを守るために箱舟作りを始めます。それは、宿敵トバル・カイン(レイ・ウィンストン)の知ることなり、カインは部下を引き連れてノアを襲撃。壮絶な戦いのなか、豪雨が降りはじめ……
その昔、『天地創造』(1966年/監督:ジョン・ヒューストン)という映画がありまして、ヒューストンがノアを演じていましたな。エデンの園を追放されたアダムとイブの息子カインとアベルの兄弟争いがこの世に悪をもたらし、腐敗した人間社会をなげく神が無垢の動物だけを救おうと信仰厚いのノアに箱舟を作るように告げてノアの家族は助かるんですが、ノアの子孫はおごり高くてバベルの塔を作って神の怒りに触れ……、神が創っては壊す物語が旧約聖書ね。昔は聖書を題材とした色々な映画がありました。神の存在なんて信じていなかったので、私はスペクタクル満載のファンタジーとして観ていました。当時の主人公というのは神の存在だけを単純に信じて、人間的悩みを持っていなかったのですが、この作品ではラッセル・クロウは悩んでいますねェ。最近のアメコミ・ヒーローと同じね。神に運命が委ねられているんだからセムとイラの間に子どもができたなら素直に喜べばいいものを、へんな使命感から葛藤するんです。ラッセル・クロウとしては演技の見せどころなんでしょうが、題材そのものが矛盾だらけなのでファンタジーに徹して欲しかったで〜す。
明日から広島へ帰省するので、1週間ほど日記を休みます。