洞窟が見どころ

nostalji2015-05-13

西部劇DVDの『消えた黄金』(1951年/監督:ウィリアム・キャッスル)を観る。日本未公開のミステリー・タッチの西部劇です。
1880年のアリゾナ、列車を襲撃した強盗団が保安官たちに追われて洞窟に逃げ込みます。洞窟内での射ち合いで一人生き残った強盗団の少年ピート・カーバー(ラス・タンブリン)が捕まりますが、列車から奪われた大金は不明のまま15年後にピート(マクドナルド・ケリー)は出所。洞窟の近くの町にやって来たピートは、金の隠し場所を知っていると思い込んでいる町の住民から歓待されます。しかし、ピートは洞窟内で金を見つけることができないのね。夫が行方不明になって、自分が新聞社を再開しようと考えているリズ(アレクシス・スミス)と仲良くなったピートは、リズの夫が金を探していたと知り、ピートを見張っていた郵便会社の調査員ドブス(エドガー・ブキャナン)と事件を捜査。ピートを尾行していた町の顔役ベン・クロス(ビクター・ジョリー)の手下(ヒュー・オブライエン)からクロスがリズに横恋慕し、リズの夫を洞窟で撃ったことを訊きだし……
ウィリアム・キャッスルの演出は冒頭の列車襲撃シーンから中々快調で最後まで飽きさせません。ベン・クロスの銃弾が証拠の決め手になるところは、ご都合主義の多い当時の西部劇の中にあってキチッとしていますよ。そして、ニューメキシコ州にあるカールズバッド国立公園でロケしたビッグルームと呼ばれる洞窟が何よりの魅力です。113の洞穴群があるカールズバッド国立公園は世界遺産に指定されており、ビッグルームは世界最大級の石灰岩鍾乳洞で〜す。