よく似た名前が

nostalji2015-05-28

西部劇DVDの『ビリー・リンゴのガンベルト』(1953年/監督:レイ・ナザロ)を観る。ジョージ・モンゴメリー主演の日本未公開作品です。ジョージ・モンゴメリーは、1940年〜50年代に数多くのB級西部劇に主演していますが、何故か日本では公開作品が少ししかありません。増淵健さんは、「土の匂いがしない西部劇スターだった」と何かに書いていましたが、この作品を観てよくわかりました。
仲間のディクソン(ダグラス・ケネディ)やラスティ(ジャック・イーラム)の助けで刑務所から脱獄したマット・リンゴ(ジョン・デナー)は、堅気となって牧場を経営している弟ビリー(ジョージ・モンゴメリー)を50万ドルの仕事の相棒に誘います。牧場を手伝っているマットの息子チップ(タブ・ハンター)が悪の道に入らないようにビリーはマットの誘いを断りますが、罠にかけて無理やり仲間に誘おうとしたマットと揉みあっているうちに銃が暴発してマットが死にます。チップはビリーが父を殺したと誤解して仲間のところへ。50万ドルの仕事というのは、トゥームストンの町に運ばれてくる駅馬車を襲うというもので、アイク・クリントン(ウィリアム・ビショップ)をボスとする悪党一味もそれを狙っているんですな。ビリーは悪党仲間に潜入し、彼らを一網打尽にする計画をたてます。婚約者のアーリン(ヘレン・ウェスコット)に頼んで、町の保安官ワイアット・アープ(トーマス・ミリカン)にそのことを伝えますが……
確かにジョージ・モンゴメリーは背広姿が似合いそうな、カウボーイといった感じじゃなかったですね。内容的には、スピード感ある展開で、アクションも歯切れがよくて楽しめました。それにしても、トゥームストンが舞台で主人公がリンゴ、悪党がクラントンならぬアイク・クリントンで手下にカーリーもいて、おまけにワイアット・アープまで登場で〜す。
画像は、ジョージ・モンゴメリーとタブ・ハンター。