最近は少なくなったが

nostalji2015-05-30

本日の朝刊朝日の別刷beの『サザエさんをさがして』のテーマは「イガグリ頭」。イガグリ頭で想い出されるのが、熱血柔道マンガ『イガグリくん』です。イガグリくんこと伊賀谷栗助は、母を亡くし、父(職業は理髪店)と二人で暮らす柔道少年です。得意の“ともえ投げ”で最後の千分の一秒まであきらめることなく次々と現れる強敵を破っていきます。私が憶えているのは、禁じ手“原爆なげ”を使う相手との野試合です。姿三四郎と桧垣源之助との対決を彷彿させましたね。
1952年4月より「冒険王」で連載が開始され、たちまち大人気。他誌でも『イナズマ君』『ダルマくん』『タツマキくん』『黒帯くん』といった亜流を生みました。
『イガグリくん』は、友情と義侠心、そして必殺技対決という、『柔道一直線』や『ドラゴンボール』にまで連なっていく物語パターンを作り上げました。作者の福井英一が1954年に急逝した後も有川旭一によって続けられましたが、長くは続かなかったような気がします。
それにしても最近少なくなったイガグリ頭ですが、学生柔道界では現在でも脈々と生き続けていますなァ。