名作の焼き直し

nostalji2015-06-09

テレビ西部劇『シャイアン』の「ジュールスバーグの決斗」と「黄金を追う男」を観る。
「ジュールスバーグの決斗」は、幌馬車隊の牛を奪った無法者とシャイアンが戦う物語。案内人が死んで道に迷っていた幌馬車隊をシャイアン(クリント・ウォーカー)とスミティ(L・Q・ジョーンズ)がララミー砦まで案内することになりますが、途中で無法者の集団に牛を奪われます。無法者たちは近くの町で牛を売るだろうと考えたシャイアンとスミティはジュールスバーグの町へ。町はマッキャンレス(レイ・テール)という悪党が支配しており、牛泥棒の黒幕ね。証拠をつかんだシャイアンは……
コルトSAAばかりのテレビ西部劇には珍しく、スミティはS&Wスコーフィールド拳銃のセールスマンとして町に乗りこみ、シャイアンの使っている拳銃はレミントンでした。黒幕役のレイ・テールは『ボナンザ』でセミレギュラーの保安官役で98エピソードに出演しており、私にとっては見知った顔。『ローハイド』や『マーベリック』などの他の西部劇でも保安官役が多く、悪役は珍しいです。
「黄金を追う男」は、シャイアンが砂金採りをする物語。地理に不案内のクランシー(ロッド・テイラー)とダンカン(エドワード・アンドリュース)に誘われて金鉱探しを手伝います。クランシーが言っていた場所で金が見つかり、袋一杯の砂金が溜まっていきますが、ダンカンが二人を疑いの眼で見るようになるのね。居留地を逃げ出したインディアンが現れ、三人は山を下りるのですが、途中で急病人の出たインディアンを助けるためにシャイアンは二人に自分の砂金袋を預けてインディアンの集落へ。ダンカンはクランシーを撃って砂金を独り占めにしますが、居留地を逃げ出したインディアンによって殺されます。負傷したダンカンの知らせでシャイアンが駆けつけますが、金の価値を知らないインディアンによって砂金袋を切り裂かれ、折からの強風で砂金は雲散霧消した後でした。
『黄金』(1948年/監督:ジョン・ヒューストン)の焼き直しです。同じワーナー作品なので、原作の権利を持っていたんでしょうね。有名になる前のロッド・テイラーが出演しており、意外なゲストを見つけるのも楽しみで〜す。