これまた焼き直し

nostalji2015-06-11

テレビ西部劇『シャイアン』の「西部の股旅者」と「決断」を観る。
「西部の股旅者」は、リンチされそうになった男を裁判所のある町まで送り届ける物語。連邦保安官レン(ロバート・アームストロング)は、リンチされそうになっていたポップ(ジェームズ・グレーソン)を助手のシャイアン(クリント・ウォーカー)とルー(グレゴリー・ウォルコット)とともに救い、正当な裁判を受けさせるために判事のいる町まで連行します。ポップは大牧場主ローダン(モリス・アンカーム)の息子を殺して牛を盗んだ嫌疑をかけられているんですな。ポップの娘(ダイアン・ブルースター)が一行に加わり、途中で追ってきたローダン一味に襲撃されます。レン保安官が死に、シャイアンが指揮をとることになり、ローダンの息子ダンを人質にして酷暑の死の砂漠へ。やっと辿り着いた町ではローダン一味が待ち受けていましたが、シャイアンが殺人現場で見つけた時計が証拠となって真犯人がわかります。
カーク・ダグラス主演の『死の砂塵』(1951年/ラオール・ウォルシュ)の焼き直しです。『死の砂塵』では主人公は保安官でしたが、それを保安官から助手のシャイアンに変えただけね。
「決断」は、インディアンの襲撃を防ぎながら安全な砦へ住民を移動させる物語。ブラック・ホーク率いるコマンチ族蜂起のシャイアンの知らせに、住民を防備が手薄なワイルダーネス砦から安全なマッケイ砦へ避難させることになります。砦の司令官ヘフラー大佐(レイ・テール)は呑んだくれの臆病者で、シャイアンの忠告を無視して水のない遠回りの道を選ぶのね。忠告したキーラン大尉(リチャード・デニング)も逮捕され、ロジャース少尉(ジェームズ・ガーナー)は反逆罪覚悟でヘフラー大佐の指揮権を剥奪し、マッケイ砦への近道へ……
インディアンとの戦闘シーンは映画の使い回しでしょうが、なかなかの迫力でした。インディアンを油断させるために騎兵隊士が女装して待伏せするというのは、他の西部劇でも見た記憶があります。マイケル・ランドンがセリフなしの若い兵士役で出ていましたよ。チョイ役時代の意外なスターを見つけるのも楽しみで〜す。