プロレスはエンターテインメント

nostalji2015-06-20

本日の朝刊朝日の別刷beの『beランキング』は、“雨の日の過ごし方”。1位が「読書」というのは、昔も今も変わらないような気がしますね。私に関しては12位の「普段通り」ですが、植草甚一の『雨降りだからミステリーでも勉強しよう』(1950〜60年代の欧米ミステリーを独特の語り口で紹介した好著)じゃないですが、散歩に行けなくなった分、読書の時間がわずかばかり増えます。
でもって、ミスター高橋:著の『プロレス至近距離の真実』(講談社α文庫:2003年2月28日第6刷発行)を読了。かつてプロレスはゴールデンタイムに放送され、視聴率が20%を越える人気番組でした。プロレスほどルールが曖昧でいかがわしいスポーツは他になく、勝ち負けよりも如何に観客を興奮させるかが重要になるので、レフェリーの裁量に大きく左右されます。あまりミエミエだと興ざめになるし、その匙加減が難しいんですな。レスラーもただ強ければいいわけでなく、状況に応じて試合を組み立てる巧さが必要です。レスラーとレフリーの阿吽の呼吸が試合を面白くするのね。力道山と沖識名、ジャイアント馬場ジョー樋口アントニオ猪木とこの本の著者であるミスター高橋のコンビはバツグンでしたね。テレビが映さなかった私の知っている外人レスラーの素顔や日本プロレス界の裏ヒストリーなどもわかって、満足、満足。