未見だったので

nostalji2015-08-05

録画していた『日本女侠伝・侠客芸者』(1969年・東映/監督:山下耕作)を観る。“緋牡丹博徒”に続く藤純子の主演シリーズの第1作目です。全5作あり、西部劇タッチの『真赤な度胸花』以外は観ていなかったのでね。
石炭ブームにわく明治後期の博多、芸者の信次(藤純子)は男勝りの度胸と意志の強さで人気のマト。炭鉱を独占しようとする大須賀(金子信雄)や大須賀と手を組んでいるヤクザの万場(遠藤辰雄)の執拗な誘いも断固はねつけます。大須賀の買収に屈しない花田炭鉱の清吉(高倉健)と出会った信次は清吉に好意を抱き……
陸軍大臣若山富三郎)歓迎の宴席で酒の飲めない健さんに代わって盃を空け、田原坂を舞う純子さんが美麗なんだなァ。芸者なので舞踊シーンが何度も出てきますが、その艶っぽいこと。緋牡丹のお竜さんとは違った魅力が出ています。男に深く惚れこみつつも、殴り込みに行く健さんを見送り、自分の道を進む女の想念を見事に演じていま〜す。