30分西部劇

nostalji2015-08-12

懐かしのテレビ西部劇『西部の勇者キット・カースン』のDVD5枚目と6枚目を観る。
#9「ティートンの竜巻男」は、売馬詐欺を追っていたキット・カースン(ビル・ウィリアムス)とエル・トロ(ドン・ダイアモンド)が“ティートンの竜巻男”と呼ばれていた昔馴染みと出会いますが、彼こそが詐欺犯だったという物語。良馬を替え玉に使って駄馬を売りつけるのね。彼に更生する機会を与えますが、カースンの意見を聞かず決闘。互いに町の端から歩いてきて抜き撃ちでの決闘は西部劇のお決まりのようになっていますが、お目にかかるのは意外と少ないです。
#10「隠れ家」は、牛泥棒一味が隠れ家として使おうと考えていた家の所有者である姉弟をカースンとトロが救う物語。弟を殺人犯に仕立てたりして悪計を巡らす悪党たちのやり方が稚拙で、カースンの罠に簡単にボロが出て仲間割れです。
#11「ハザード砦への道」は、軍の馬を盗んだ悪党たちをカースンとトロが捕まえる物語。ハザード砦へ行く途中でカースンとトロはインディアンに襲われ、馬を奪われます。牧場主を名乗る男から買った馬は砦から盗まれたものだったので二人は町で馬泥棒に間違われるのです。既に押されている焼印の上に別の焼印を押して偽造するのは家畜泥棒の常套手段。
#12「いざモントレーへ」は、農民のための水資源活用の法案決議のためにモントレーに行く上院議員をカースンとトロが護衛する物語。廃液を川に流していた悪徳鉱山主が上院議員の命を狙います。
60分西部劇は1955年に始まった『シャイアン』が最初で、それまでは30分西部劇ね。アメリカより10年遅くテレビ放送が始まった日本では同時並行で、『シャイアン』の始まった60年にも30分西部劇『テキサス平原児』(アメリカでは51年に放送)が始まっています。60分西部劇と比べると短い尺数で語りつくす必要があるのでテンポ展開が早く、小気味よいものになっています。しかし、ストーリーに厚みはなく、似たかよったかで変わり映えはしませ〜ん。