チャンバラが見たくて

nostalji2015-08-19

録画保存していた時代劇『柳生武芸帳・夜ざくら秘剣』(1961年・東映/監督:井沢雅彦)を再見。シリーズ全9作あるうちの第2作目です。
柳生家の秘密が隠された柳生武芸帳を手に入れて将軍・家光(山城新伍)の側近である柳生一族を追い落として幕府権力を独占しようとする土井大炊守(阿部九洲男)の野望を柳生十兵衛近衛十四郎)が打ち砕く物語。結束信二の脚本は破綻していてツッコミどころ満載で、近衛十四郎のチャンバラを観るだけの作品ね。特にクライマックスの夜ざくらの宴での近衛の大立回りは素晴らしいです。土井の屋敷へ護衛も連れずに家光や老中・松平伊豆守(徳大寺伸)、若年寄・永井信濃守(里見浩太朗)が訪れ、悪事のバレた大炊守が家光以下皆殺しを命じ、十兵衛一人で大炊守一味相手に大チャンバラ。チャンバラ王国・東映のワンサといた斬られ役が絡んでいき、近衛は逆手二刀流でバッタバッタと斬りまくります。スピード感ある立回りはダイナミックで迫力があり、CGなどで誤魔化さない生の魅力にあふれていま〜す。
画像は、十兵衛の近衛十四郎信濃守の妹で十兵衛を慕う清姫役の花園ひろみ。十兵衛は片目でなく、片目になるのはシリーズ3作目から。清姫は男装して十兵衛のために大炊守を探るのですが、足をひっぱるだけの存在。