原点に戻り

nostalji2015-08-25

リアルタイムで観ているので録画したまま放ったらかしていた『ゴジラ』(1984年/監督:橋本幸治)を再見。1975年の『メカゴジラの逆襲』で第1期シリーズが終了し、ゴジラ生誕30年を記念されて9年振りに復活した作品です。
SOSを発信した船に新聞記者の牧(田中健)が乗り込むと生存していたのは奥村(宅間伸)だけ。乗組員を襲った巨大フナムシや奥村の怪獣目撃から林田博士(夏樹陽介)はゴジラが現れたことを確信します。三田村首相(小林桂樹)はパニックを恐れて秘密にしますが、ソ連原子力潜水艦ゴジラに襲われたことにより、ゴジラの存在を公表。米ソは核兵器の使用を日本政府に迫りますが、三田村首相は“非核三原則”の立場から断ります。林田博士は友人の火山科学者・南(小泉博)の協力を得て、ゴジラの帰巣本能を利用して三原山の火口に落とすことを計画。東京に現れたゴジラを首都防衛用に作られたスーパーXが迎えうちますが……
30年前に東京を襲ったゴジラという設定でしたが、そのゴジラオキシジェンデストロイヤーで死んでおり、小泉博が出演していることもあり、『ゴジラの逆襲』で氷に埋もれたゴジラと考えるのが妥当ですね。地球温暖化か何かの影響で冬眠から目覚めたんですよ。ゴジラが核エネルギーを吸収して棲息していることは、昨日観たハリウッド版『GODZILLAゴジラ』にも踏襲されていました。原発を襲っても放射能まで全て吸い尽くすので地域への放射能汚染は発生しないのです。それにしても、30年記念ということで、閣僚たちの顔ぶれが見事でしたね。内藤武敏小沢栄太郎鈴木瑞穂織本順吉金子信雄加藤武、田島義文など、本物の大臣よりよっぽど大臣らしいや。
画像は、沢口靖子が歌うイメージソング「さよならの恋人」のレコードジャケット。牧と恋人になる奥村の妹役で、第1回“東宝シンデレラスカウト”で映画界入りし、この作品がデビュー2作目。歌も下手なら、演技もド下手ですが、初々しさに魅力がありま〜す。