内容的には不出来

nostalji2015-08-27

リアルタイムで観ているので録画したまま放ったらかしていた『ゴジラVSキングギドラ』(1991年/監督:大森一樹)を再見。
ゴジラがもたらす核汚染による人類滅亡を防ぐために2204年から来たという未来人が、水爆実験によってゴジラに変身する前の恐竜ゴジラザウルスを別の場所へ移動させるんですが、三匹の小動物ドラッドを島に残したことからそれがキングギドラに変身。人類滅亡は嘘で、未来人は経済力によって世界を支配する未来の日本を防ぐために自分たちがコントロールできるキングギドラを使って日本の破壊を考えていたんですな。抗核バクテリアで活動を停止していたゴジラは消滅しますが、ゴジラザウルスが移動した場所はソ連原子力潜水艦が沈没する場所で、ゴジラザウルスは新たなゴジラに変身し、キングギドラと対決。
ターミネーター』からアイデア頂きのところが結構ある上に、タイムトラベルの影響は矛盾だらけ。内容は褒められたものではありません。
ゴジラ活動を監視しているテレパシー少女・三枝未希(小高恵美)の他に今回の主要人物は、ゴジラ誕生を取材しているルポライターの寺沢(豊原功輔)、未来から来た寺沢の子孫・エミー(中川安奈)、戦争中ゴジラザウルスに助けられた実業家(土屋嘉男)、その他チャック・ウィルソンケント・ギルバートなど当時日本にいた外タレが多く出演しています。
キングギドラが宇宙怪獣でなく、エミーが飼っていたドラッドからの変身なんてガッカリ。おまけに、敗れたキングギドラをエミーがサイボーグ・キングギドラに改造してゴジラの日本破壊を防ぐ正義の怪獣になるのもね。音楽は、これまでの小六禮次郎すぎやまこういちから伊福部昭に戻ったのはグッド。ゴジラの音楽はやっぱり伊福部マーチで〜す。