空いてる時間にシコシコと

nostalji2015-09-12

鈴木亨:著の『日本合戦史100話』(立風書房:1983年3月10日重版)を読了。倭国の大乱から西南戦争までの日本の主要な100の合戦について解説しています。古代の争乱(8)、源平の合戦(10)、鎌倉・南北朝の合戦(15)、諸国群雄の合戦(26)、天下布武の合戦(14)、天下統一の合戦(15)、幕末維新の動乱(12)という構成。
殆どが知られている合戦ですが、アテルイの乱やシャクシャインの乱に触れず、コシャマインの乱を取りあげていたのは珍しいです。私もこれを読むまで知らなかったんですよ。コシャマインの乱は、戦国時代前期の1457年(太田道灌江戸城を築いた年)に和人がアイヌの少年を殺すという事件からアイヌの怒りが爆発しアイヌの酋長コシャマインが決起。当時、渡島を治めていた12人の豪族の館が次々に襲われます。蠣崎季繁食客だった武田信広が和人連合の総大将となって、コシャマインを倒します。争乱後、信広は蠣崎季繁の養女を娶って蠣崎家を継ぐことになります。
合戦の裏には多くの人間ドラマがあり、そこが歴史の面白さで〜す。