続きで

nostalji2015-11-04

録画していた『ザ・ギャンブラー/熱い賭け』(2014年/監督:ルパート・ワイアット)を観る。ギャンブル依存症の大学教授が、最後に人生を賭けた勝負に挑む劇場未公開映画です。1974年に公開された『熱い賭け』のリメイクですが、オリジナルが破滅型人間を描いた社会派ドラマだったのに対し、こちらはクライム・サスペンス。
大学教授のジム・ベネット(マーク・ウォールバーグ)は、かつては天才と謳われていましたが人生に行きづまりを感じ、夜な夜なカジノで大金を使い果たすという放漫な生活を続けています。黒人ギャングのネヴィル(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)から借金して韓国マフィアの賭場で無茶な勝負をして大敗。韓国マフィアのリー(アルヴィン・イン)にも借金ね。ネヴィルに返済を迫られ、母親(ジェシカ・ラング)が用意した金もギャンブルに使いこんで、ネヴィルから命を狙われます。しかし、教え子のエイミー(ブリー・ラーソン)と出会い、これまでの人生を変えることを決意。ネヴィルは借金を帳消しにする条件として、バスケット部の花形選手ラマー(アンソニー・ケリー)に八百長試合をさせるように命じます。断ったらエイミーの命がないというので、ネヴィルは高利貸しのフランク(ジョン・グッドマン)から金を借り、八百長試合を逆手にとった勝負に出て……
八百長試合というのが試合に勝っても7点差以内ならOKというのがミソで、7点差以内で勝てばラマーも傷つかないのね。ネタバレしますと、大金を必要としているラマーにフランクから借りた金を渡して八百長試合を承知させ、残った金を八百長試合に賭け、儲けた金でリーの賭場で一発勝負。でもって、全ての借金を清算してハッピーエンドなのです。オリジナルより人間ドラマとしては深みがありませんが、最後は爽やかな気分に浸れます。久方ぶりにジョージ・ケネディ(主人公の祖父役で、病床で呼吸器をつけていたので最初はわからなかったのですが)を見ました。