マイナー作家だが

nostalji2015-11-21

一時は危篤状態だった父が持ち直し、小康状態が続くので帰京する。急変する恐れがないわけではありませんけどね。雑用を片付けて、12月上旬には長期戦の準備をして再度帰省する予定です。
新幹線の中で、峰隆一郎:著の『足利尊氏太平記』(学研M文庫:2004年9月25日初版発行)を読了。足利尊氏の生涯を、濃密な女性関係で描いた作品です。歴史小説というより官能小説ですな。史実に関しては出来事をあっさり表現しているだけで、史実にまつわる人間ドラマはありません。
峰隆一郎は、文庫本書き下ろし時代小説が現在のように隆盛になる前に、剣技と官能描写に新工夫を求めて書きに書きまくった作家です。人物描写には難があるものの、文庫本書き下ろしの先駆者として特筆できま〜す。