父の録り溜めから

nostalji2015-12-28

父の書斎にあるBDレコーダーに録画されていた『テレマークの要塞』(1965年/監督:アンソニー・マン)を観る。ナチス原子爆弾製造を阻止した男たちの冒険物語です。
ノルウェーテレマーク地方のレジスタンスのリーダーであるクヌート(リチャード・ハリス)は、重水工場長からの情報でオスロ大学のロルフ博士(カーク・ダグラス)に相談します。ロルフはナチスが原爆製造に着手したと推測し、連合軍の協力を得てクヌートと調査のために現地に潜入。工場の重水製造装置を爆破しますが、すぐに重水製造が再開され、今度は本国ドイツに送られる重水の全ストックの輸送を阻止するために……
西部劇では人間の内面に迫るするどい描写を見せるアンソニー・マンですが、大作アクションとなると大味な感じがします。心の葛藤がないんですな。工場爆破、輸送船撃沈という二段構えのアクションを用意していますが、緊迫感が不足。残念ながら凡作です。それにしても要塞なんか出てこないよォ。