正月らしく

nostalji2016-01-05

昨日は、能天気な『鴛鴦歌合戦』(1939年/監督:マキノ雅弘)を観る。戦時体制が強まる中、骨董好きの貧乏浪人の娘と自由な暮らしを求める浪人の恋模様を明るく描いたミュージカル(正しくはオペレッタ)時代劇です。
骨董好きの浪人・志村狂斉(志村喬)の娘・お春(市川春代)と隣に住む浪人・浅井礼三郎(片岡千恵蔵)は恋仲ですが、豪商・香川屋(香川良介)の娘・おとみ(服部富子)や峯沢家の家老・遠山満右衛門(遠山満)の娘・藤尾(深水藤子)が礼三郎に恋していることから痴話ケンカが耐えません。そんなある日、骨董好きの殿様・峯沢丹波守(ディック・ミネ)がお春に一目惚れしたことから……
早撮りのマキノ雅弘らしく撮影期間が1週間という作品。俳優の名前を役名に使うなど、軽いノリで全編貫かれています。歌とセリフの間合いも良いし、歌詞の面白さは抜群。作られた時代を考えると、傑作と云わざるをえませ〜ん。