帰京の新幹線で読みかけだった兼高かおる：著の『わたしが旅から学んだこと』（小学館文庫：２０１３年３月１１日初版発行）を読了。
１９５９年から１９９０年まで３１年間続いた番組に『兼高かおる世界の旅』があります。昭和３０年代、人々にとって海外旅行など夢のまた夢でした。庶民の願望に支えられて番組はヒットし、長寿番組になりました。『兼高かおる世界とび歩き』のタイトルでスタートし、『世界の旅』になるのは、聞き手として芥川隆行が出るようになった６０年からです。パンアメリカン航空協賛だったことから、当初は“スゴ腕のスチュワーデスあがり”という噂もありましたな。番組起用の経緯はこの本を読んでね。番組終了の経緯もね。
取材国は約150ヶ国、１年の半分以上を海外取材で費やした彼女のエッセイですから、その人生観はオリジナリティーにあふれ、妙に納得することばかりで〜す。
