忘れかけた頃に

nostalji2016-02-09

西部劇の友人から送られてきて、何やかやあって放ったらかしていた西部劇DVD『荒野の襲撃』(1952年/監督:ジョセフ・M・ニューマン)を観る。西部劇全盛時にジャンルとしてあった北西騎馬警官ものです。
アメリカに侵入したカナダ・インディアンのクリー族が米騎兵隊に敗れ、幌馬車を襲ってカウボーイのジェス(ロバート・ホートン)と若い娘エメラルド(ペニー・エドワーズ)を人質にしてカナダへ戻ってきます。それを目撃していたカナダ北西騎馬警官隊の斥候ナタヨ(トーマス・ゴメス)が警官隊本部に報告。隊員のダンカン(タイロン・パワー)とナタヨはクリー族のキャンプを訪れ、酋長(スチュアート・ランドール)と人質釈放の交渉をします。何とか交渉は成功するものの、それを面白く思わない好戦的な副酋長(キャメロン・ミッチェル)が……
『革命児サパタ』や『シャイアン』といった大作を手掛けたアレックス・ノースの音楽と川中でのインディアンと騎兵隊の激闘で始まった時はオ!オ!といった感じでしたが、激闘シーンは『西部の王者』の使いまわしで、後のアクションはこじんまりしたもの。孤児のインディアンを養子にしたり、偶然発生した蜃気楼を利用して交渉をまとめたりと、主人公が勇者タイプのヒーローでないのが異色かな。手に汗握るシーンのない凡作で〜す。