鉄火女といえば

nostalji2016-02-12

西部劇DVDの『牧場荒し』(1953年/監督:リー・ショレム)を観る。大牧場主と小牧場主の争いを利用して権力者になろうとする悪党の野望を鉄火女が砕く西部劇です。
ケイト(モーリン・オハラ)は旧知のエイベレル(ウィリアム・ビショップ)に誘われて、大牧場主のダンカン(アレクサンダー・スコービー)と新しく入植したジェサップ(デニス・ウィーバー)たち小牧場主たちが対立しているワイオミングのスイートウォーターの町で酒場を開きます。エイベレルの勧めで小牧場主が捕まえた焼き印のない迷い牛を買い取ることにしますが、エイベレルはダンカンから盗んだ牛を紛れ込ませるのね。エイベレルは用心棒のサンディ(ジャック・ケリー)や無法者のジョーンズ(ステイシー・ハリス)と組んで、ダンカンと小牧場主との間で争いを起こし、そのどさくさにダンカンの牛を盗み、あわよくば小牧場主たちの支持を得て知事になろうと企んでいたんですな。エイベレルに利用されていると知ったケイトは、互いに好意を寄せあっている保安官のスタン(アレックス・ニコル)に事の真相を明かし、ダンカンと小牧場主との衝突を防ごうとしますが……
モデルはジョンソン郡の戦争におけるキャトル・ケイトですね。実在のケイトは牛泥棒として吊るし首になりましたが、それでは娯楽映画にならないので、事を収めて保安官と結ばれるハッピーエンドになっています。監督のリー・ショレムは劇場映画よりテレビドラマの方が多く、テレビ西部劇に出てくるような定番シーンばかりの平凡な内容です。それにしても、モーリン・オハラは、この手の鉄火女がよく似合いますねェ。彼女を見るだけの作品で〜す。
叔父の7回忌の法要で、しばらく実家に戻ります。それに、やり残していることもあるのでね。