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nostalji2016-02-15

西部劇DVDの『アパッチ峠の闘い』(1952年/監督:ジョージ・シャーマン)を観る。アパッチの酋長コチーズと騎兵隊長の友情と戦いを描いた劇場未公開の西部劇です。
南北戦争が始まって間もない頃のニューメキシコは、砦の隊長コルトン少佐(ジョン・ランド)とチリカワ・アパッチの酋長コチーズ(ジェフ・チャンドラー)との友情で平和が保たれていましたが、新しく赴任したインディアン管理官ベイラー(ブルース・コウリング)は、チリカワ族をインディアン居留地に移住させようと考えます。ベイラーは無法者のメスカル・ジャック(ジャック・イーラム)に命じて白人に対して好戦的なジェロニモ(ジェイ・シルヴァーバーヒールズ)を扇動。ジェロニモによって民間人が襲われ、少年がさらわれます。ベイラーはコチーズに嫌疑をかけ、ベイラーの言に惑わされたバスコム少尉(ジョン・ハドソン)がコチーズの弟たちを殺したことからコチーズはアパッチの全部族を集め……
名作西部劇『折れた矢』(1950年/監督:デルマー・デイビス)で精悍で威厳のあるコチーズ酋長を演じて存在感を見せたジェフ・チャンドラーが再びコチーズを演じた作品で、二匹目の泥鰌といった感じですかな。お話は、『折れた矢』よりも以前にあたり、コチーズが騎兵隊と戦う要因は一応史実に基づいたものになっています。傷ついた妻(スーザン・キャボット)が軍医によって命をとりとめ、無事出産したことでコチーズが騎兵隊を許すよいうラストはフィクションですけどね。悪いのは一部の白人と一部のインディアンという設定は当時の約束事で〜す。