観るものがなくて

nostalji2016-02-26

先日ブックオフで購入した池波正太郎:著の『あばれ狼』(新潮文庫:1988年2月25日発行)を読了。7編からなる短編集です。
さいころ蟲」「あばれ狼」「盗賊の宿」は、流浪の渡世人・手越しの平八を主人公にした股旅小説です。どれも、敵・味方をこえて結ばれる男と男の友情を描いています。池波正太郎新国劇の劇作家でしたが、恩師・長谷川伸の作品を越えることができないと考えたのか、股旅小説は少ないですね。だけど上記3編はどれも味わい深く、ドラマ化して欲しいくらいです。
「白い密使」「角兵衛狂乱図」「幻影の城」「男の城」は、『真田太平記』の外伝のような存在で、大河『真田丸』を観ている関係から興味深く読めました。今後の『真田丸』を観る上での楽しみが増えたで〜す。
広島を発って、明石のカミさんの実家に立ち寄り、28日に帰京の予定。