時代劇はNHK

nostalji2016-03-06

総合の木曜時代劇『ちかえもん』とBSプレミアムの金曜時代劇『大岡越前(シーズン3)』が終わる。『ちかえもん』は面白かったですね。スランプに陥っていた近松門左衛門松尾スズキ)が、万吉(青木崇高)と出会い、お初(早見あかり)・徳兵衛(小池徹平)の心中物語「曾根崎心中」を執筆するまでを面白可笑しく描いていました。藤本有紀の脚本が良かったのと、キャスティングがピッタリで各々が持ち味を出していました。現代言葉や替え歌など、正統派からみると邪道時代劇なのですが、史実や小道具はしっかり考証されており時代劇ファンも満足できる内容でした。4月の番組改編で木曜時代劇の枠がなくなるのは残念。
私としては、好みは『ちかえもん』より『大岡越前』ね。リメイク作品なのでオリジナルと比較してしまいますが、ベタベタの人情話には涙腺が緩みます。東山紀之は最近の役者にない気品と折り目正しさがあって時代劇にピッタシ。
NHK以外では唯一ガンバッて時代劇を製作しているのがテレビ東京。BSジャパンでは『山本周五郎人情時代劇』の11話「おもかげ抄」が8日に放送されます。毎月第1・第2火曜日放送の変則番組で、若手俳優の拙い演技は満足できるものではありませんが、意気込みだけは買いたいで〜す。