やっつけ仕事

nostalji2016-04-02

録画していた『兵隊やくざ大脱走』(1966年・大映/監督:田中徳三)を観る。
ソ満国境の守備隊に配属された有田(田村高廣)と大宮(勝新太郎)は、慰問団からはぐれた芸人父娘(南都雄二と安田道代)を助けます。娘にちょっかいを出す上官を大宮がブチのめし、神武屯の町へ父娘を護送。大宮が守備隊に戻ってくると、ソ連軍により守備隊は全滅し、奇跡的に有田だけが生き残っています。逃げる途中で二人は共産ゲリラの隠れ家を襲い、日本軍から奪われた将校服を発見。将校に化けた二人は柳田(内田朝雄)部隊に遭遇し、柳田部隊に潜り込みます。開拓民の婦女子が共産ゲリラに囲まれているという連絡が入り、柳田の反対を押し切って二人は志願兵とトラック1台を借り出して救出へ……
全員死亡している中で有田だけがケガもなく生き残っていたり、共産ゲリラの襲撃に避難民は誰一人死ぬことがないなど、ご都合主義が目につきます。『新・兵隊やくざ』で憲兵軍曹だった青柳(成田三樹夫)が柳田部隊に配属されており、避難民救出作戦を通して二人と友情が芽生え、彼だけが戦死するというのもね。かなり粗い展開で、これまでの中では最低の内容で〜す。