昨日に続き

nostalji2016-04-30

友人から送られてきたDVD『二発目は地獄行きだぜ』(1960年・東映/監督:小沢茂弘)を観る。
船の中で暴れている暴れ牛のツノ吉(進藤英太郎)をこらしめた月の輪の熊次(片岡千恵蔵)とマキ(中原ひとみ)は、北国の町で地元・川勝組のヤクザを叩きつけているツノ吉とキッドの謙(高倉健)と再び出会います。ツノ吉と謙は、九州マンジ組の組員で、先代組長が殺された時にその場にいたことから、ほとぼりをさますために旅に出ていたのね。仕返しにきた川勝組との仲裁を熊次がしますが、川勝組の敵対組織の親分(三島雅夫)に頼まれたツノ吉が川勝親分(阿部九州男)を殺したことから、熊次は川勝の娘・静江(久保菜穂子)と子分の竜三(江原真二郎)に狙われます。ツノ吉の誘いで熊次は九州へ。マンジ組の組長・篠(山形勲)は西日本の麻薬ルートを独占するために中国人の王宝山柳永二郎)と大きな取引きをしようとしており、熊次は腕を見込まれて篠の用心棒になります。謙は恋人の純子(佐久間良子)に頼まれて堅気になろうとしますが……
熊次の正体は密輸組織を内偵していた警視庁の警部・檀原で、最後は大銃撃戦で一網打尽ね。1958年の『奴の拳銃は地獄だぜ』(監督は松田定次)に始まる通称“地獄”シリーズは8本ありますが、主人公が共通(警視庁の警部・檀原)するのは、この作品と4作目の『俺が地獄の手品師だ』(1961年)と7作目の『裏切者は地獄だぜ』(1962年)だけです。千恵蔵御大の格闘アクションは時代劇の殺陣と同じ(遠山の金さんが洋服を着ているだけね)で、日活アクションと比べるとスマートさに欠けます。現在では完全に色褪せた骨董品で〜す。