ついでに

nostalji2016-05-10

録画したままだった『荒野はつらいよ〜アリゾナより愛をこめて〜』(2014年/監督:セス・マクファーレン)を観る。西部劇は好きなんですが、近くのシネコンで上映されなかったことと、評判も今イチだったので未見のままでした。
1882年のアリゾナ、銃も撃ったことことがない羊飼いのオタク青年アルバートセス・マクファーレン)は、屁理屈を言って決闘から逃げ出したため、恋人のルイーズ(アマンダ・セイフライト)にフラれてしまいます。話し相手になるのは親友のエドワード(ジョヴァンニ・リビシ)と彼の恋人である娼婦のルース(サラ・シルヴァーマン)だけ。そんなある日、アルバートは町にやってきた美女アンナ(シャリーズ・セロン)と知り合いになります。アンナが西部最悪のガンマンであるクリンチ(リーアム・ニーソン)の情婦だったことから……
品性のない下ネタばかりが話題になっていましたが、西部劇のパロディも満載です。モニュメントバレーのオープニングからして、西部劇の舞台はここしかないというパロディですな。クリンチが決闘で相手を殺す方法は、西部劇では常套の悪党の約束破り。西部劇でありながら、まともな撃ちあいシーンがないというのもパロディなのでしょう。小人の西部男たちを見て、『The Terror of Tiny Town』を思い浮かべた人は、西部劇に相当詳しい人ね。
下ネタも嫌悪感が出るほどじゃないし、私としてはそれなりに楽しめる作品でした。