昨日に続き

nostalji2016-05-14

西部劇DVDの『六人の脱獄囚』(1951年/監督:ルイス・R・フォスター)を観る。脱獄囚が幌馬車隊を脅して一緒に旅をするという劇場未公開(テレビ放映あり)作品です。
ユタの刑務所を脱獄したピート(ジョン・ペイン)たち6人は、追っての目をごまかすためと食料や水を確保するために、カリフォルニアを目指すジェイコブ牧師(デニス・オキーフ)率いる幌馬車隊を脅して同行します。道を急ぐあまりに馬車が壊れたり、砂嵐で牛が逃げ出したり、砂漠で嵐に遭遇したりと困難の連続。幌馬車隊が到着したエンジェル・クリークで金が見つかったことから……
牧師もかつては無法者だったことからピートと殴り合って二人に友情が芽生えるというのはありきたりの設定。脱獄囚と幌馬車移住者との間で殺しあうような大きなイザコザや、脱獄囚たちの仲間割れも道中でおこらず、サスペンス不足です。牧師の許婚者(アーリーン・ウェラン)を巡って、ひと悶着も二悶着も起こりそうなのに肩透かし。脱獄囚の中に黒人がいるのもドラマに活かされておらず、登場キャラの全てが中途半端です。主演が当時二枚目スターのジョン・ペインなので、作品全体が温くなってしまいましたな。雨でぬかるんだ砂漠というのが、珍しいくらいで〜す。