デロスでなくヴァイス

nostalji2016-05-30

録画していた『デッド・シティ2055』(2015年/監督:ブライアン・A・ミラー)を観る。近未来を舞台に自我に目覚めるレプリカントの反抗を描いたSF映画です。
ヴァイスはレプリカントを相手に疑似的犯罪行為を楽しめるレジャー施設ですが、刑事ロイ(トーマス・ジェーン)は犯罪が増えている現実世界の問題を解決するにはヴァイスの閉鎖が必要と考えています。ある日、レプリカントのケリー(アルビン・チルダーズ)の脳裏に毎日消されているはずの過去の記憶がフラッシュバックし、自我に目覚めたケリーはヴァイスを脱走。酒場で出会ったならず者に襲われますが、逆に殺害します。ヴァイスの経営者ジュリアン(ブルース・ウィルス)は秘密裏にケリーを追跡。ジュリアンの動きを見張っていたロイは、ならず者が殺された事件にレプリカントが関係していると推理します。一方ケリーは、記憶の断片からレプリカント開発者のエヴァン(ブライアン・グリーンバーグ)と出会い……
その昔、ロボット相手に西部開拓時代での冒険が疑似体験できるレジャー施設を舞台にした映画がありましたね。ロボットガンマンが人間を襲いだすというやつね。あれから比べると設定は複雑にしていますが、内容は単純で驚きはありません。犯罪行為をレジャー化して金儲けする経営者は悪に決まっているわけで、施設がぶっ壊れてオシマイというのは最初から解っていること。ケリーだけが記憶が消されずに残ったというのもエヴァンと出会った段階で解るし、後は施設の保安隊とドンパチのアクション。A級作品といっても凡作で〜す。