再登場は成功

nostalji2016-06-14

実家の固定電話を解約したものだから、リアルタイムでパソコンからアップできなくなり、バックデイトで5日からの日記をアップした後、録画していた『マッド・マックス怒りのデス・ロード』(2015年/監督:ジョージ・ミラー)を観る。メル・ギブソン主演で大ヒットしたマッド・マックスの27年ぶりの復活です。
核戦争で荒廃した近未来、元警官のマックス(トム・ハーディ)は、シタデル砦の支配者イモータン・ジョーの武装集団ウォーボーイズに捕らえられます。ウォーボーイズは放射線障害により短命で、彼らの一人・ニュークス(ニコラス・ホルト)の輸血ドナー(血液袋)にされるのね。シタデルの大隊長フュリオサ(シャリーズ・セロン)がイモータン・ジョーの妻5人を連れて逃亡し、追跡を志願したニュークスにより荒野へ運ばれ、隙をついて脱出。自らの逃亡のため、フュリオサたちを手助けすることになりますが……
ジョージ・ミラーの力業によって、最初から最後までアクションの面白さを満喫できます。余計な説明はなく、スピード感あるアクションが展開していくのね。アクションと映像を通してテーマである“英雄”が語られていくのですが、特に英雄を崇拝するニュークスの心情表現は秀逸です。目的を持っていないマックスより、目的を持っているフュリオサの方が魅力的に描かれ、彼女の方が主人公といってよいくらいで、主人公のマックスが今イチ魅力ないのがこの作品の弱いところですかな。27年前の前3作と比べるとマックスの存在感が薄いものになっていますが、作品としては上出来で、お金のとれる映画で〜す。