懐かしの時代劇

nostalji2016-06-21

ブックオフで『琴姫七変化』のDVDボックス(Part1&2)をゲット。『琴姫七変化』は、日本テレビ系列(製作は日本電波映画&読売テレビ)で1960年大晦日にスタートし、1962年12月29日まで放送(毎週土曜日7:00〜7:30)された人気テレビ時代劇でした。全105話のうち、ネガフィルムが現存するエピソード45話分がDVD化されています。早速、「めざし将軍(前・後編)」と「姫将軍(前・後編)」を観ました。
「めざし将軍」は、娘・琴姫(松山容子)に庶民の生活を教えてもらった将軍・家斉(海江田譲二)がお忍びで城を抜け出し、江戸の町での騒ぎに巻き込まれる物語。琴姫がこっそり食べていためざしの味が気に入り、お守役・内藤加賀(乃木年男)と一緒に城を抜け出した琴姫を追って、家斉も城を抜け出します。喧嘩騒ぎに巻き込まれた家斉は、ひょんなことから知り合った魚屋・一心辰五郎(秋葉浩介)の家に居候。一方、若衆姿の琴姫は、屋台の商売人をいじめる地回りを成敗します。
『琴姫七変化』は、前期(第一部)と後期(第二部)に分かれており、前期は城の窮屈な生活を嫌がり旅に出た琴姫が“水戸黄門”のように旅先で起こった事件を解決していく道中記でしたが、後期は江戸で起こる事件を解決する“暴れん坊将軍”のようなパターンです。「めざし将軍」は後期の第1作目で、辰五郎の妻・おくめ(朝倉彩子)を含めたレギュラー紹介を兼ねていますな。辰五郎役の秋葉浩介は前期では琴姫の護衛・柳生大三郎の役でした。
「姫将軍」は、芝居小屋にいちゃもんをつける不良旗本を琴姫が成敗する物語。森田座(市川男女ノ助)の瀬川菊之丞松山容子の二役)は、旗本をやっつける幡随院長兵衛の芝居を企画していましたが、旗本愚連隊・赤鞘組が邪魔をします。赤鞘組の近藤弥二郎(手塚茂夫)は将軍・家斉に気に入られていることから町民へ乱暴狼藉のしたい放題。若衆姿の琴姫が姫将軍として、赤鞘組を懲らしめます。
近藤弥二郎役の手塚茂夫は、既に『矢車剣之助』(日本テレビ系列で1959年5月15日〜61年2月3日放送)で主演しており、それなりに人気があったと思うのですが、悪役は珍しいです。この後、名前を手塚しげおに変えて、高橋元太郎が抜けた後の“スリーファンキーズ”に加入したのは、団塊の世代なら知る人ぞ知るで〜す。