人手不足といっても

nostalji2016-06-25

テレビ時代劇『琴姫七変化』DVDボックスの「火事場の鬼(前・後編)」と「殺し屋宿場(前・後編)」を観る。
「火事場の鬼」は、火事を利用して私腹を肥やす武家火消を琴姫が成敗する物語。火事が起こり、町火消・一番組の伝兵衛(小堀明男)が駆けつけますが、そこは武家屋敷のエリアだったために武家火消・黒沼組の黒沼弥左衛門(瀬川路三郎)に邪魔されます。鎮火が遅れてしまい商家が全焼。琴姫(松山容子)と辰五郎(秋葉浩介)は火消しに変装して一番組の身内になり、黒沼組の悪事を調べます。黒沼組が商家を脅して金品をまきあげていることがわかり……
武家火消なんて組織は史実にはなく、おそらく大名火消をヒントにしたフィクションでしょう。琴姫は火消しだけでなく、姫君・若侍・鷹匠・虚無僧と5変化ね。
「殺し屋宿場」は、不正に年貢を取り立てる代官を琴姫が成敗する物語。辰五郎と関八州を忍び旅をしている琴姫は、桜の政(片岡彦三郎)から上州・七日市の代官(海江田譲二)がヤクザの烏山一家と組んで農民を苦しめているという連絡を受けます。チンピラ旅がらすの不動の長吉(手塚茂夫)と着物を交換して身なりを変え、女殺し屋・弔いのお俊と名乗って七日市にやってきますが、そこにホンモノの弔いのお俊(川保まき)が現れて……
テレビ時代劇では同じ役者が違う役で何度も登場するのは常でしたが、今回の代官役は少し酷いです。海江田譲二は琴姫の父・家斉役で準レギュラー的な存在でしたからね。メイキャップで工夫をこらしてもねェ。