変化が楽しみ

nostalji2016-06-28

テレビ時代劇『琴姫七変化』DVDボックスの「無法宿場(前・後編)」と「異人屋敷(前・後編)」を観る。
「無法宿場」は、宿場を牛耳る無法者集団を琴姫が退治する物語。無法者の首領・紋次(出水憲司)が島抜けし、自分に縄をかけた同心に復讐するために一味を率いて松沢宿を襲います。その同心は新三と名を変えてひっそり暮らしていたんですが、見つかってしまうのね。琴姫(松山容子)と大塚四郎(松本錦四郎)が新三を助けますが、紋次に脅された町名主(乃木年男)が一味に加担したことから……
琴姫と四郎は襲ってくる町民を斬ることができず、町民から逃げ回りながら紋次一味を倒していくのが、面白い趣向です。琴姫は若侍・見世物芸人・尼僧・巡礼の4変化ね。
「異人屋敷」は、さらってきた娘たちを外国へ売りとばそうとする婦女誘拐団を琴姫が退治する物語。長崎へやってきた琴姫・大塚四郎・弔いのお俊(川保まき)は、娘が誘拐されていることを知り、調査を開始します。囮となって誘拐団に捕まったお俊から、人買いのオランダお政と長崎奉行所与力・片岡三左衛門が誘拐団の一味と判明。しかし、二人は殺され、残された証拠から出島の異人屋敷が関係していることがわかり、琴姫は遊女に変装して異人屋敷に潜入しますが……
長崎ロケをしたのか、九十九島眼鏡橋・グラバー邸といった長崎の風景が出てきます。異人(黒人やオランダ人)は、どこから見ても日本人ね。異人に変装した日本人が黒幕だったのですが、外人を使っていないものだから、前編だけでは犯人はわかりませ〜ん。