機会がなくて

nostalji2016-09-10

録画していた『ジョン・カーペンター要塞警察』(1976年/監督:ジョン・カーペンター)を観る。ずっと以前に西部劇の友人から『リオ・ブラボー』のオマージュと教えられて気になっていた作品です。カーペンターの初期の作品であるため劇場未公開。
娘を殺したストリートギャングを殺した男が、ストリートギャングたちに追われて、移転のために僅かしか署員のいないロサンゼルス市警の分署(治安の悪い13区域にある)に逃げ込んできます。ストリートギャングの集団は分署を完全に包囲し、姿なき攻撃を開始。署長代行のビショップ警部補(オースティン・ストーカー)と女性署員のリー(ローリー・ジマー)は、偶然護送されてきていた囚人のウィルソン(ダーウィン・ジョンストン)とウェルズ(トニー・バートン)に協力させ、ストリートギャングたちを迎え撃ちます。
電話線を切られて外部との連絡ができない状態で、襲撃がわからないようにサイレンサーによる乱射の恐怖。相手が少女さえも冷酷に殺す殺人集団なので、恐怖が倍加しますね。カーペンターの演出は最高ですよ。ドラマとしての膨らみはありませんが、殺人集団対警察側の対応を徹底して描いており、面白さ抜群。
西部劇ファンとしては、投げ渡されたショットガンで敵を撃つシーン、タバコに火をつけるシーン、爆薬で敵を一挙に吹っ飛ばすシーンなど『リオ・ブラボー』を感じさせるシーンもさることながら、外に様子を見に行ってサイレンサーで音もなく撃ち殺される警官役で西部劇の傍役として馴染みのヘンリー・ブランドンが出演していたのが嬉しかったで〜す。