本日も

nostalji2016-10-21

友人に送ってもらった『青い海原』(1957年・東映/監督:小林恒夫)を観る。健さん美空ひばりの初共演作品です。健さんが親友の江利チエミの夫(健さんとチエミは59年に結婚)ということもあって、ひばりは1962年の『三百六十五夜』までの5年間に16本の作品で共演しています。今イチ人気のなかった健さんをひばりが引き立てたという感じね。
陸で暮らすつもりで横浜に上陸した船員の健次(高倉健)は、死んだ船員仲間・矢島に頼まれた預金通帳と写真の入った名刺入れを持って山村(宇佐美淳也)を訪ねます。山村のいるホテル海猫亭で勝ち気な娘はるみ(美空ひばり)と知り合うのね。はるみは矢島の娘なのですが、山村を父と思って暮らしています。はるみを自分のものにしようとしている港のボス酒崎(山口勇)の手下(大村文武)が山村の艀船に火をつけ、炎で山村は目を負傷。山村の艀船で働いていた三郎(春日八郎)は、はるみを誘ってクラブの歌手となり、二人は評判となりますが……
美空ひばり・春日八郎の唄に、健さんの鉄拳が悪党に炸裂する恋と友情の青春アクションです。主題歌の「青い海原」は、タイトルでは春日八郎が歌っていますが、ひばりも劇中で歌っており、レコード(B面は、挿入歌「鷗の子守歌」)も発売されています。音楽が船村徹なので、ひばりのヒット曲「港町十三番地」や「波止場だよ、お父つぁん」も聴かせてくれますよ。それにしても、見ているのが気恥ずかしくなるくらい健さんの演技はド下手で〜す。