別物だった

nostalji2016-10-31

録画していた『コードネームU.N.C.L.E.』(2015年/監督:ガイ・リッチー)を観る。1960年代中半にスパイブームがありまして、“007”と人気を二分した“ナポレオン・ソロ”(テレビシリーズだけでなく劇場映画として8作品あり)の復活と期待したんですけどね。
東西冷戦中の1960年代前半、核兵器開発の科学者テラー博士が何者かに誘拐されます。テロ計画を阻止するために、元は天才的泥棒だったCIAで最も有能エージェントのナポレオン・ソロヘンリー・カヴィル)と、史上最年少で入ったというKGBの最も有能エージェントのイリヤ・クリヤキンアーミー・ハマー)は、敵対感情を忘れて合同で謎の国際犯罪組織の捜査開始。手がかりとなるテラー博士の娘ギャビー(アリシア・ヴィキャンデル)を守りながら組織に迫る二人ですが、考え方もやり方も何もかも正反対なのね。核兵器が完成し、タイムリミットが近づくなかで二人は……
ソロとイリヤの出会いという続編を予定した内容になっています。新たな脅威が発生し、コードネーム・アンクルのウェイバリー部長(ヒュー・グラント)のもとで二人が駆り出されるのがラスト。最近のリメイク作品は何故か誕生から描く傾向がありますが、そんな必要があるんですかね。オリジナルのように、最初からアンクルという組織があって、国際犯罪組織スラッシュと戦う展開でも良いと思うんですけどね。ソロとイリヤでなくてもいい内容で、オリジナルへのリスペクトもなく、ガッカリ。
ジェリー・ゴールドスミスによるテーマ曲、クリニング屋の地下にある本部、シャープペン型通信機(オープン・チャンネルD)にワルサーP38アンクルタイプの拳銃が出てこなきゃ“ナポレオン・ソロ”といえません。ちなみにアンクルとは、United Network Command for Law and Enforcementの略で〜す。