昔は多すぎて

nostalji2016-11-07

友人から教えてもらい、ついでに送ってもらったテレビ時代劇『弥次喜多隠密道中(全26話)』の抜粋を観る。BSジャパンで再放送していたのは知っていましたが、単純な勧善懲悪ものと思って気にもかけていなかったんですよ。それに全く記憶にない作品だったしね。ところが、意外と興味津々。
弥次喜多隠密道中』は、日本テレビ系列で1971年10月7日から72年3月30日に放送された歌舞伎座テレビ室製作の時代劇です。各地で公儀隠密の正体が見破られ、殺害されるという事態に老中・水野越前守(大友柳太朗)は、隠し目付の榊竜軒(中村敦夫)に命じ、貧乏旗本の次男坊・村上弥次郎(尾上菊之助=現:菊五郎)と元伊賀同心の青山喜多八(目黒祐樹)を、素性が明かされぬよう切腹したことにして公儀隠密に任命します。二人は町人の道中姿で江戸を出発。
大友柳太朗がセミレギュラーで出演していたなんて、迂闊にも知りませんでした。20話の「危うし!越前」では、暗殺隊相手に見事な殺陣を見せてくれます。セミレギュラーは、竜軒の指令を伝える女忍者お駒(岡田可愛)と、途中で殉職するお駒に代わって登場する連絡係おるい(土田早苗)、それに後半の4話だけに二人のライバルとして登場する義賊・小判鮫(林与一)ね。
ゲスト陣も今からみると豪華なもので、梶芽衣子近衛十四郎津川雅彦松方弘樹嵐寛寿郎由美かおる里見浩太朗市川海老蔵(現:團十郎)・東千代之介・三浦布美子・菱見百合子、それに主題歌を歌っている水原弘など。タイトル題字を担当しているのが何故かON(王貞治長嶋茂雄)で、話題の事欠かない作品です。
この番組が放送された1971年は、NHK大河『春の坂道』の中村錦之助をはじめとして、『大忠臣蔵』の三船敏郎、『さむらい飛脚』の大友柳太朗、『軍兵衛目安箱』の片岡千恵蔵、『めくらのお市』の松山容子、『女人平家』の吉永小百合など、後年私が観たいと思っていた時代劇がめじろ押しだったので〜す。