続いて

nostalji2016-12-08

友人に頼んで送ってもらった東映時代劇『風小僧』の「消えた殿様」と「霧姫変化」を観る。
「消えた殿様」(1960年1月3日公開)は、不正を働く城代を風小僧がやっつける物語。亀ヶ崎の城代・永沢軍太夫(尾上華丈)は領地の木材を不正に伐採して私腹を肥やしています。領主の鏑木小六(山城新伍)は城を抜け出し、飴屋の扮装で風小僧となって領内を巡察。軍太夫の不正を記した訴状を煙ヶ嶽城に届けようとする庄屋の娘・琴(玉喜うた子)を襲う軍太夫一味から救った風小僧は、八田陸斎(佐橋敏一)・玉緒(光美知子)・正作(目方誠)・久太(山本順大)たちと軍太夫一味を成敗します。
「霧姫変化」(1960年1月9日公開)は、謀反によって城を奪われた姫を助けて、風小僧が謀反人をやっつける物語。煙ヶ嶽城主の小六は、家老の上月左門(団徳磨)が持ってきた信乃夫城の霧姫(中里阿津子)との縁談に困っています。信乃夫城の家老が謀反をおこし、霧姫は行方不明。煙ヶ嶽城下へ逃げてきた霧姫を助けた風小僧は、八田陸斎・玉緒・正作・久太たちと家老や家老に謀反をそそのかした悪家臣(南方英二)を成敗します。
上月左門役の団徳磨は、サイレント映画時代からのチャンバラ俳優(『丹下左膳』では主演)で、見事な立回りを見せています。八田陸斎役の佐橋敏一は素性のわからぬ俳優。風小僧以外では見たことがなく、検索してみると1959年〜60年しか活動していないんですね。玉緒役の光美知子は第5期ニューフェースで、同期に梅宮辰夫、ナショナルキッドの小嶋一郎、応蘭芳(三瀬滋子)、八代万智子などがいます。59年の『里見八犬伝』がデビューで、61年には引退。正作役の目方誠は後の歌手・美樹克彦ね。子役として58年から61年まで活動しています。久太役の山本順大は、子役として56年から62年まで活動。当時の子役の演技はセリフの棒読みで、演技ズレしている現在の子役と比べると可愛いもんで〜す。